健康・栄養23本
豆でおならが止まらない、は誇張だった研究
3つの給餌研究で、毎日1/2カップの豆を8〜12週間食べた人のおなら等の自覚を調べた。最初の週におなら増加を報告したのは、ピント豆やベイクドビーンズでも50%未満、ブラックアイドピー(ささげ豆)ではわずか19%。豆を含ま
ゲップには2種類あった。胃からじゃないゲップとは?
食道インピーダンス測定で、ゲップ過多を訴える患者14人と健常者14人を調べたところ、ゲップには2種類あることが分かった。ひとつは胃から食道へ空気が逆流する「胃性ゲップ」、もうひとつは空気が胃に届かず食道の上部に入ってすぐ
親が口にした人工甘味料、その“不安”が孫の代まで?(マウス)
C57BL/6マウスにFDA推奨上限の約8〜15%にあたるアスパルテーム入りの水を与えると、オス・メスとも不安様行動が増加。脳の扁桃体でグルタミン酸・GABA系の遺伝子発現が変化し、興奮側に傾いた。抗不安薬ジアゼパムで軽
1日のおなら、どれくらいの量?
健康な10人に豆200gを加えた食事を与え、24時間直腸からガスを採取。1日のおなら量は中央値705mL(範囲476〜1491mL)で男女差なし。食物繊維ゼロの食事では中央値214mLまで減り、量は発酵ガスで決まることが
肝臓の数値が高い…お酒を飲まなくても?
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の広がりを30年分の文献から整理した系統的レビュー(Vernon et al. 2011)。お酒を原因としない脂肪肝は、肝臓の数値(ALT・ASTなどの肝酵素)が上がる最も多い原因
発酵食品を増やすと、腸はどう変わる?
健康な大人を、発酵食品を増やす食事と食物繊維を増やす食事に各18人ずつランダムに割り付け、17週間追跡。発酵食品グループでは腸内細菌の多様性が着実に増え、複数の炎症指標が低下した。食物繊維グループでは多様性はほぼ変わらず
体にいい食物繊維、摂りすぎると…?
健康な成人26人で、イヌリンとオリゴフルクトースを5gと10gで二重盲検クロスオーバー比較。最も多い症状は放屁で次が膨満感。特にオリゴフルクトース10gでおなかの症状が大きく増えた。
落とした食べ物、5秒ルールは本当?
4種類の床と食べ物で菌の移り方を測定。1秒未満でも菌は移っており、水分の多いスイカでは最大約97%が移った。接触時間より、食べ物の水分量や床の種類のほうが影響が大きかった。
γ-GTPはお酒だけじゃない…体のサビの鏡?
γ-GTP(GGT)の意味を幅広くまとめた総説(Koenig & Seneff 2015)。GGTはお酒に関わる肝臓の指標として有名だが、それだけでなく体の酸化ストレス、いわば“サビ”の度合いを映す指標でもあるとされる。
HbA1c…血糖そのもの以外の要因でズレることも?
HbA1cの解釈の限界をまとめた解説論文(Shepard 2015)。HbA1cは赤血球に糖が結合した割合で、過去1〜2か月の血糖の目安になる。しかし赤血球の産生や寿命を変える病態(貧血など)や、民族・加齢でも、実際の血
オリーブオイルを摂る人は、認知症で死ににくい?
米国の看護師・医療従事者92,383人を28年追跡(認知症死4,751人)。1日7g以上オリーブオイルを摂る人はほぼ摂らない人より認知症関連死が約28%低く(HR 0.72)、食事全体の質とは無関係だった。マーガリンやマ
甘い炭酸飲料をよく飲む人は、うつになりやすい?
韓国の労働者87,115人を追跡した前向きコホート研究。加糖炭酸飲料(1本=200ml)の摂取量に比例して、うつ症状(CES-D≥16)のリスクが上昇した。飲まない群を基準に、週1本未満でHR1.12、週1〜3本で1.2
砂糖 vs コカイン、94%が選んだのは甘い方だった!?(ネズミ)
ラットに、サッカリンで甘くした水か、静脈注射のコカインかを相互排他で選ばせると、大多数(94%)が砂糖水を選んだ。この選好は、ナチュラルな砂糖(スクロース)でも同様で、コカインの用量を増やしても、またコカインに依存・感作
脂より“砂糖”がコレステロールに悪い?
飽和脂肪と砂糖、どちらが心臓病に効くかを比較した解説論文(DiNicolantonio 2015)。飽和脂肪を精製した糖、とくに果糖を含む砂糖に置き換えると、LDLや中性脂肪、尿酸、血糖などが悪化しやすいと指摘。砂糖の多
剣を飲み込む人って、何が起きてるの?
プロの剣呑み師46人への聞き取り調査(16カ国・イグノーベル賞のBMJ論文)。喉の痛みは日常茶飯事で、複数本や変わった剣を飲んだり気が散ったりすると食道などのケガが増えていた。
甘いジュースで尿酸が上がる?
果糖が体に与える影響を整理した総説(Loza-Medrano et al. 2019)。甘い飲み物に多い果糖は主に肝臓で代謝され、その過程で細胞のエネルギー源ATPが消費・分解される。この分解の副産物として尿酸が産生され
コーヒーで長生き?ただし“ブラック”に限る
米国の4.6万人を約10年追跡。ブラックで飲む人は全死亡リスクが約14%低かった。ただし砂糖や脂肪を加えると、はっきりした効果は消えた。
牛乳の飲みすぎは、体に悪い?
スウェーデンの10.7万人を追った観察研究。女性で1日3杯以上の牛乳は1杯未満より全死亡リスクが約1.9倍。骨折はむしろ減らなかった。ただし観察研究で因果ではない。
辛い物好きは、長生きする?
約56万人のメタ解析。辛い物を定期的に食べる人は全死亡リスクが約12%低く、心臓病死は約18%低かった。観察研究で因果ではない(脳卒中では差なし)。
健康にいちばんいい飲酒量は『ゼロ』だった
195の国と地域を解析した大規模研究が示したのは、健康リスクが最小になる飲酒量は『ゼロ』という結論。少量でも体にいいわけではない、その意味を冷静に読み解きます。
早食いの人は糖尿病の発症リスクが約26%高かった
約20万人を3年追跡した日本の研究。年齢や体重を調整しても、早食いだけが糖尿病発症の独立した危険因子で、リスクは約26%高かった。
【W杯】断食は体に効く?184研究7231人をまとめた答え
断食は本当に体に効くのか。7つのレビュー・184研究・7231人を束ねたアンブレラ解析が出した答え。W杯の相手チュニジアの断食文化にちなんで、代謝の仕組みと限界をやさしく読み解きます。
白米1杯増えるごとに糖尿病リスク11%増?効くのはアジア人だけ
約35万人を追ったメタ解析で、白米を1日1杯増やすごとに2型糖尿病リスクが約11%上昇。ただし差が大きいのはアジア人だけで、欧米人では有意差なし。