辛い物好きは、長生きする?
約56万人のメタ解析。辛い物を定期的に食べる人は全死亡リスクが約12%低く、心臓病死は約18%低かった。観察研究で因果ではない(脳卒中では差なし)。
辛さは“体に悪い”だけじゃない?
刺激の強い辛い物は、胃に悪そうなイメージもあります。でも大規模なデータを集めると、意外な傾向が見えてきました。
何がわかったのか
米・中・伊・イランの4研究・約56万人を統合したメタ解析の結果です。
- 辛い物を定期的に食べる人は、全死亡リスクが約12%低い(HR 0.88)
- とくに心臓病で亡くなるリスクは約18%低下
- 一方、脳卒中では差がなかった
辛い物好きのほうが、総じて死亡リスクが低めという結果でした。
なぜ関係するの?(仮説)
辛味のもとである唐辛子の成分カプサイシンには、代謝を高めたり、血管や炎症に良い影響を与えたりする可能性が指摘されています。これが心臓の保護につながるのでは、という見立てです。
ただし、冷静に受け止めたい
これは観察研究です。辛い物をよく食べる人は、食事や運動など他の生活習慣も違う傾向があり、辛味そのものの効果とは言い切れません。脳卒中で差がなかったことからも、「辛ければ辛いほど良い」という単純な話ではなさそうです。胃腸が弱い人は無理せず、ほどほどに楽しむのが賢明です。
*出典:Ofori-Asenso et al, Angiology, 2021. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Ofori-Asenso et al, Angiology 2021 / DOI: 10.1177/0003319721995666