コーヒーで長生き?ただし“ブラック”に限る
米国の4.6万人を約10年追跡。ブラックで飲む人は全死亡リスクが約14%低かった。ただし砂糖や脂肪を加えると、はっきりした効果は消えた。
毎日の一杯、入れ方で意味が変わる?
コーヒーは体にいい、という話はよく聞きます。でも最近の研究は、もう一歩踏み込んでいます。効果があるのは「ブラック」のときで、砂糖や脂肪を加えると、その良さが見えにくくなるかもしれない、というのです。
何がわかったのか
米国の大規模調査NHANESの4万6,222人を、約10年追跡した前向き研究の主な結果です。
- ブラックで飲む人:全死亡リスクが約14%低い(HR 0.86)
- 1日2〜3杯が最も低い(HR 0.83)
- 砂糖や飽和脂肪を加えると、はっきりした効果は見られなかった
つまり「コーヒーそのもの」は長生きと相性がよさそうだけれど、加えるもの次第でその利点が打ち消されうる、という結果でした。
なぜブラックなのか
コーヒーにはポリフェノールなど体に良い成分が含まれ、これが効いている可能性があります。一方、砂糖の摂りすぎやクリームの脂肪は、その利点を相殺する方向に働くと考えられます。要は「コーヒーは敵じゃない、足すものに気をつけて」ということ。
ただし、冷静に受け止めたい
食事の記録は調査初日の1日分のみで、これは観察研究です。「砂糖を入れない人」は他の生活習慣も健康的な傾向があり、因果関係は断定できません。とはいえ、いつもの一杯を少しブラック寄りにするくらいは、気軽に試せる工夫かもしれません。
*出典:Zhou et al, J Nutr, 2025. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Zhou et al, J Nutr 2025 / DOI: 10.1016/j.tjnut.2025.05.004