結婚は、長生きにつながる?
高齢者25万人超を統合。既婚者は死亡リスクが約12%低く、死別・生涯未婚で約11%、離別で約16%高かった。観察研究で因果ではない。
結婚と寿命、関係ある?
「既婚者は長生き」という話、よく耳にします。高齢者を対象にした大規模な統合研究が、この通説を数字で確かめました。
何がわかったのか
高齢者を対象にした53件の比較・25万人超を統合した結果です。
- 既婚者は全体より死亡リスクが約12%低い(統合RR 0.88)
- 既婚を基準にすると、死別・生涯未婚で約11%高い
- 離別(離婚)では約16%高い
結婚している人のほうが死亡リスクが低めで、特に「離別」の影響が大きいという傾向でした。
なぜ結婚が寿命に関係するの?
パートナーがいると、体調の変化に早く気づける、生活が規則的になる、孤独がやわらぐ、経済的に安定しやすい——こうした要素が健康を支える可能性があります。
ただし、冷静に受け止めたい
これは観察研究の統合で、因果は示せません。もともと健康な人ほど結婚を続けやすい面もあり、さらに「結婚していれば良い」のではなく結婚生活の質が結果を大きく左右します。大事なのは婚姻という形よりも、支え合えるつながりがあるかなのかもしれません。
*出典:Manzoli et al, Soc Sci Med, 2006. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Manzoli et al, Soc Sci Med 2006 / DOI: 10.1016/j.socscimed.2006.08.031