犬を飼う人は、長生きする?
10研究・約384万人のメタ解析。犬の飼い主は全死亡リスクが約24%低く、過去に心臓の病気をした人ではさらに大きく低下。ただし交絡未調整の観察研究。
相棒がいると、寿命まで延びる?
犬との暮らしは心を癒やしてくれます。では、健康や寿命にも関係するのか――約384万人ぶんのデータを集めた大規模な解析が答えました。
何がわかったのか
10件の研究を統合したメタ解析の主な結果です。
- 犬の飼い主は全死亡リスクが約24%低い(相対リスク0.76)
- とくに過去に心臓の病気をした人では効果が大きく、リスクは飼っていない人の約3分の1まで低下
犬を飼うことと長生きに、一貫した関係が見られました。
なぜ犬で寿命に差が出るの?
考えられる理由は複数あります。毎日の散歩で運動量が増える、孤独がやわらぐ、犬とのふれあいでストレスが下がる——こうした要素が、心臓や血管の健康に良い方向に働く可能性があります。
ただし、冷静に受け止めたい
この解析は交絡(他の要因)を十分に調整できていない観察研究です。もともと健康で活動的な人ほど犬を飼いやすい、という逆向きの関係も否定できません。「犬を飼えば長生きできる」と断定はできませんが、散歩や心の支えといった“良い習慣”がついてくるのは確かでしょう。
*出典:Kramer et al, Circ Cardiovasc Qual Outcomes, 2019. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Kramer et al, Circ Cardiovasc Qual Outcomes 2019 / DOI: 10.1161/CIRCOUTCOMES.119.005554