2026年6月19日 (金)
医学トリビア研究所Medical Trivia Lab
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性と健康

心筋梗塞のあと、性生活は控えるべき?

心筋梗塞を経験した1,120人を最長23年追跡。性生活が週1回超の人は、まったくない人より死亡リスクが約3割低かった。観察研究で因果ではない。

心筋梗塞のあと、性生活は控えるべき?

「再発が怖くて控える」は正解?

心筋梗塞を経験すると、「性行為で心臓に負担がかかるのでは」と不安になり、控えてしまう人が少なくありません。では、それは本当に体のためになっているのでしょうか。

何がわかったのか

心筋梗塞を経験した1,120人を、最長23年という長期間追跡した研究の結果です。

  • 性生活が週1回超の人は、まったくない人より死亡リスクが約3割低い(調整後ハザード比0.68、傾向P=0.004)

つまり、性生活を続けていた人のほうが、その後の経過がむしろ良好だったのです。

なぜそうなるのか

性生活が活発であること自体が、心臓や体が回復して元気な状態であるサインと考えられます。適度な活動は心臓リハビリにも通じ、過度な安静よりも体に良いことが多い、という方向性とも一致します。

ただし、冷静に受け止めたい

これは観察研究です。心臓が元気だから性生活も活発という逆向きの関係が残り、「性生活が寿命を延ばす」と証明されたわけではありません。再開のタイミングや負荷は人によって異なるため、心配な場合は主治医に相談を。ただ、必要以上に怖がって控え込む必要はなさそう、という安心材料にはなります。


*出典:Brandis Kepler et al, Am J Med, 2019. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。健康上の判断は専門家にご相談ください。*

SOURCE / 出典・論文情報
Brandis Kepler et al, Am J Med 2019 / DOI: 10.1016/j.amjmed.2019.06.019
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