2026年6月21日 (日)
医学トリビア研究所Medical Trivia Lab
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性と健康

陰毛を処理する人ほど、性感染症が多い?

22件・7.3万人を統合したメタ解析。陰毛を処理する人は淋菌・クラミジアのオッズが約55%高かった。ただし横断研究で因果は不明。

陰毛を処理する人ほど、性感染症が多い?

身だしなみと感染症、関係ある?

デリケートゾーンのムダ毛処理は、いまや珍しくありません。では、それと性感染症(STI)に関係はあるのか――7万人超のデータを集めた大規模な解析が、この少し気になる疑問を調べました。

何がわかったのか

横断研究22件・合計7万3,091人を統合したメタ解析の結果です。

  • 陰毛を処理する人は、淋菌(オッズ比1.55)クラミジア(1.56)を持つオッズが約55%高い
  • 一方、ヘルペスなどウイルス性の感染症では差がみられなかった
  • 最も多い処理方法はカミソリ

「細菌性のSTI」では関連が見られ、「ウイルス性」では見られない、という違いが出ました。

なぜ関連するの?(仮説)

有力な仮説は、処理のときにできる目に見えない小さな傷です。カミソリなどで肌に微小な傷ができると、そこが細菌の入り口になりやすいのでは、と考えられています。ウイルス性で差が出にくいのは、感染の仕組みが違うためかもしれません。

ただし、冷静に受け止めたい

これは横断研究のメタ解析で、因果関係は示せません。「処理するから感染する」とは限らず、処理をする人は性行動などの背景が異なる可能性があります(=交絡)。微小な傷が原因というのも、まだ仮説の段階です。

また、処理そのものの副作用としてかゆみが26.9%に見られた、という報告もあります。やめる必要はありませんが、清潔な道具を使う・肌を傷つけにくい方法を選ぶといった配慮は、悪くないかもしれません。


*出典:Eltobgy et al, "Pubic hair grooming and sexually transmitted infections." BMC Women's Health, 2024. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*

SOURCE / 出典・論文情報
Eltobgy et al, BMC Womens Health 2024 / DOI: 10.1186/s12905-024-02951-1
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