陰毛処理のケガで救急受診は、何件?
全米の救急データ推計で、2002〜2010年に陰部グルーミングのケガによる救急受診は1万1,704件。器具の83%がカミソリ。9年で約5倍に増加。
「身だしなみ」で救急に?
デリケートゾーンの手入れは慎重を要する場所。実際にケガをして救急外来に来る人は、どれくらいいるのか――全米の救急データを使って推計した研究があります。
何がわかったのか
全米の救急外来データベース(NEISS)をもとにした推計です。
- 2002〜2010年で、陰部グルーミングのケガによる救急受診は約1万1,704件
- 使われた器具の83%がカミソリ
- 受診者の56.7%が女性
- 件数は9年で約5倍に増加、ケガの内容は裂傷(切り傷)が最多
身だしなみの普及とともに、関連するケガも増えていた、という結果です。
なぜ増えたのか
背景には、デリケートゾーンの脱毛・除毛が一般化したことがあると考えられます。利用する人が増えれば、その分ケガも増える――特にカミソリは手軽な一方、皮膚が薄く凹凸の多い部位では傷つきやすい、というわけです。
ただし、冷静に受け止めたい
これは救急受診だけを集めたデータで、いわば氷山の一角です。自宅で処置した軽いケガは含まれていません。そして救急に来た人の約97%は帰宅しており、多くは軽症。件数もあくまで推計値です。
過度に怖がる必要はありませんが、デリケートゾーンの処理は明るい場所で・肌を引っぱって・切れ味のいい清潔な刃で慎重に、が安全。電動タイプなど肌を傷つけにくい道具を選ぶのも一案です。
*出典:Glass et al, "Clipping and ripping: pubic hair grooming injuries presenting to U.S. emergency departments." Urology, 2012. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Glass et al, Urology 2012 / DOI: 10.1016/j.urology.2012.08.025