性の頻度が高い男性は、長生き?
中年男性918人を10年追跡。オーガズム頻度が高い男性は低い男性より総死亡リスクが約50%低かった。中年男性のみの観察研究で因果ではない。
“活発さ”と寿命の関係
性生活の活発さは、健康や寿命と関係するのか。中年男性を10年追いかけたイギリスの研究が、この問いに踏み込みました。
何がわかったのか
南ウェールズ・カーフィリーの45〜59歳の中年男性918人を、10年間追跡しました。
- オーガズム頻度が高い男性は、低い男性より総死亡リスクが約50%低い(低頻度群の年齢調整オッズ比2.0)
- 頻度が高いほどリスクが下がる用量反応もみられた
性的に活発な男性ほど、追跡期間中の死亡が少なかった、という結果です。
なぜ関係するの?(仮説)
性生活は軽い運動であり、血のめぐりやホルモン、ストレス、パートナーとの関係の良さなど、いくつもの健康要素と結びついています。これらがまとめて効いている可能性があります。
ただし、冷静に受け止めたい
対象は中年男性のみで、自己申告にもとづく観察研究です。もともと健康な人ほど性生活が活発という逆向きの関係(逆の因果)が大きく残り、「性生活が寿命を延ばす」と断定はできません。とはいえ、活発な性生活が「健康な状態のサイン」であることは確かなようです。
*出典:Davey Smith, Frankel & Yarnell, "Sex and death: are they related?" BMJ, 1997. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*
SOURCE / 出典・論文情報
Davey Smith et al, BMJ 1997 / DOI: 10.1136/bmj.315.7123.1641