2026年6月19日 (金)
医学トリビア研究所Medical Trivia Lab
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性と健康

歯周病の男性は、EDになりやすい?

21万人超のメタ解析。歯周病のある男性はない男性よりEDを抱える割合が約2.85倍。血管の傷みが共通原因の可能性が高く、歯を治せばED解消とは限らない。

歯周病の男性は、EDになりやすい?

口の中と下半身が、つながっている?

一見まったく別の話に思える「歯周病」と「ED(勃起不全)」。ところが、大規模な解析はこの二つに無視できない関連を見つけました。

何がわかったのか

症例対照研究5本・合計21万3,076人を統合したメタ解析の結果です。

  • 歯周病のある男性は、ない男性よりEDを抱える割合が約2.85倍(オッズ比2.85)
  • アジア人男性では約3.07倍

数字としてはかなり大きな差です。

なぜつながるの?

カギは血管だと考えられています。歯ぐきも勃起も、どちらも細い血管の健康に支えられています。動脈硬化など全身の血管の傷みが進むと、歯ぐきの病気も、勃起の問題も同時に起きやすくなる——つまり共通の原因が背景にある可能性が高い、という見立てです。歯周病による慢性的な炎症が、血管に悪影響を与えるルートも考えられます。

ただし、冷静に受け止めたい

これは観察研究の統合で、年齢など他の要因の調整が不十分、研究間のばらつきも大きいものです。「歯周病を治せばEDも治る」とは限りません。ただ、口腔ケアも勃起の健康も「血管を大事にする」点で同じ方向を向いています。歯みがき・歯科受診は、思っているより全身の話なのかもしれません。


*出典:Zhou et al, J Sex Med, 2019. 本記事は研究の紹介であり、医療アドバイスではありません。*

SOURCE / 出典・論文情報
Zhou et al, J Sex Med 2019 / DOI: 10.1016/j.jsxm.2018.11.007
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